Visual Merchandising スタイルのあるVMD

TREND FOCUS

VMDトレンドフォーカス
MDPでは年2回海外都市のVMD観測を行っています。ここではその中からいくつかのトピックスをお伝えします。
2017年2月
「SEA WONDERLAND」
海をイメージさせる神秘的な表現が目立った2月末のNY。海底で魚が群れる不思議な空間にマネキンが立つバハマのリゾートを訴求するバーグドルフグッドマン。ラスティックで黄金時代の難破船を見つけたような神秘的なイメージを打ち出すアンソロポロジーのVPデザイン。ウエアはコーラルレッド、インディゴにフリルやラッフルでパワフルな印象。関連する店内の雑貨も異国のバザールのようで日常からの解放を感じさせてくれる。
BERGDORF GOODMAN
Anthropologie
SEA WONDERLAND
SEA WONDERLAND
2017年2月
「ATHLEISURE」
ユニオンスクエアからほど近い5th Ave.はアスレジャーショップの集合地帯といえる、またこのあたりは週末になればアスレジャーウエアに身をまとい近くのスタジオへ体のチューンアップに行く女性であふれている。Gap Inc.が展開する女性スポーツウエアのATHLETA(アスリータ)から、TORY BERCHが展開するTORY SPORT まで、大手から個性派まで様々なタイプがここでみられる。店内では無料のワークアウトクラスやアンバサダーによる提案もありソフト面も充実している。アスレジャー業態が急発展しているなか、それに伴いアクティブなスポーツを表現するマネキンの多彩な姿にも目を見張るものがある。
ATHLETA
J CREW SPORT
TORY SPORT
DECORATIVE
2017年2月
「Best Window design for NY Fashion Week 」
バーグドルフグッドマンのNYファッションウイークの打ち出しは、自らのスタイリストチームの思想とその世界観の訴求であった。スタイリスト達の提言は「自分の心が躍るものを選べ」「もはやルールはない自分が楽しくなるものを着るべき、でも場をわきまえて」「私のファッションにルールはない、すべて打ち破るの!」などファッションに対して解放されろという共通の助言にあふれていた。ウイットのあふれるウインドウ表現や店内に見られる丁寧な表現に一流と今日性を感じさせられた。
Best Window design for NY Fashion Week
Best Window design for NY Fashion Week
Best Window design for NY Fashion Week
2016年9月
「DECORATIVE」
カラフルな柄×柄のコーディネイトやワッペンや刺繍を施したウエアは、ファッション小物の展示会プルミエールクラスで見かけたもの。パイナップルの形をしたワッペンが沢山ついたデニムジャケット等、可愛らしいモチーフがいくつも付いていてとてもデコラティブ。素材や柄のミックスデザインが今季トレンドだが、さらに加速しそうな予感。インテリアでも奇抜な色彩でパターン柄が多く展示されていた。配色も自由な発想で楽しんでいるが、きちんとまとまりのある形にコーディネイトされている。多くのアイテムやカルチャーが入り混じるミックス感が魅力的。目で楽しめる色使いと意外な組み合わせにこれからも注目したい。
DECORATIVE
DECORATIVE
DECORATIVE
DECORATIVE
2016年9月
「VISUAL PHOTOS」
メゾン・エ・オブジェで目に留まったのは、商品を引き立てるビジュアル写真。かなり大きく引き伸ばした大胆な画像をバックに商品を並べている。展示会場のような広い空間の中で遠くからでも視認性の高いアイキャッチは効果的。今までもよく目にする手法だが、一つのアイテムやイメージにフォーカスして使用しているブランドを今回は多く見受けられた。近くで見てほしい食器等のアイテムは来館者をまず近くへ引きつける方法が必要だと感じる。例えばスペースを大事にする家具とは違った方法で。多くの出展ブランドが隣り合わせに密集する中、素通りされてしまわないよう各々の方法でその世界観と空間作りに趣向を凝らしていた。
VISUAL PHOTOS
VISUAL PHOTOS
VISUAL PHOTOS
2016年9月
「PERSONALIZE」
パリの老舗百貨店ボンマルシェに注目のデニムコーナーが誕生。広くゆったりとしたスペースのフロアにデニム素材が多く並んでいる。様々なブランドのデニムが取り揃えられているのはもちろん、ミシンやロール状のデニム素材が目に付く。ここではジャケットやパンツ、スカート等デニム素材のアイテムにカスタマイズが可能。スパンコール、スタッズ、刺繍、ワッペン等を使い自分だけのオリジナルが手に入る。2時間程度で仕上がるので、併設のカフェでひと休みしても百貨店内で買い物するのもおすすめだそう。デニムは購入しても持ち込みでもOK。新しいデニムの可能性と、一人ひとりに対応してくれる特別感と満足度が魅力的である。
PERSONALIZE
PERSONALIZE
PERSONALIZE
2016年9月
「COPPER&PINK GOLD」
トレンドの一つとして多くのブランドで扱われていたCOPPERアイテム。今年はピンクゴールドのカラーが新しく登場。洗練されたアイテムにピンクゴールドが加わり新しさが見てとれた。照明器具やインテリア小物を中心にCOPPERに新たなカラーバリエーションが増え奥行きのある印象に。インテリアの展示会メゾン・エ・オブジェではピンクゴールドに似せた、くすみピンク1色で空間を作っているブースが展開されていた。また、パリの百貨店ギャラリー・ラファイエットではバス・トイレタリーグッズコーナーにいち早くピンクゴールドが追加。百貨店ではインテリアコーナーにもトレンドを意識した商品セレクトでフロアの新鮮さを保っていた。
COPPER&PINK GOLD
COPPER&PINK GOLD
COPPER&PINK GOLD
2016年9月
「Selfiridges London BODY STUDIO」
ロンドンの百貨店、セルフリッジズに世界最大規模の女性向けボディウエア専用売場「BODY STUDIO」がオープン。ランジェリー、水着、スポーツウェア、パジャマ、靴下、と部屋着などを販売。 約150のブランド、3万アイテムを3700平方メートルの売り場に揃えている。売り場には専任のアドバイザーが常駐し、予約制ボディウエア専門のパーソナルショッピングも開始。
流行のアスレジャーファッションとしても、しっかりとしたワークアウトにも対応している。「健康は内から始まる」というコンセプトでのカフェも併設。栄養価の高いバランスのよい食事も提供。今後の利用者の動きにも注目したいフロア。
Selfiridges London BODY STUDIO
Selfiridges London BODY STUDIO
Selfiridges London BODY STUDIO
Selfiridges London BODY STUDIO
2013年9月
「ハッピーアイテム」
2月のバレンタイン当日には、ニューヨーカーの男性が花束やスイーツを買い、手にしている様子を大勢見かけた。 日本では女性からチョコを渡す習慣だが、アメリカでは男性から女性へプレゼントをしているようだ。ハート型のチョコは見ているだけでも幸せな気分になるから不思議である。 様々なデザインで目を楽しませてくれて、つい足を止めてしまった。つい笑顔がでそうなスマイルクッキーやカップケーキ等心をくすぐるアイテムは確実にアイキャッチとなり、 店内に人を呼ぶハッピーアイテムとして大きな役割を果たしていた。
ハッピーアイテム
ハッピーアイテム
2013年9月
「BLUE&NATURAL」
百貨店のインテリアフロアやインテリアショップではトレンドである「ブルー」を使った世界観が多く見かけられた。 春らしくやわらかくナチュラルな雰囲気の色合いでまとまっていた。壁面にブルーをあしらったものから、テーブルセットがブルーのもの等多くみられた。 また、こちらもトレンドである「ナチュラルテイスト」。自然のものからインスパイアされたモノが目立つ。 木の生命力ある形をそのまま生かしたテーブルや、表面に凹凸のあるナチュラルテイストの花器等。どれも洗練されたモダンな雰囲気にまとまっていた。
BLUE&NATURAL
BLUE&NATURAL
2013年9月
「DOVER STREET MARKET NEWYORK」
昨年12月にオープンした、DOVER STREET MARKET NEW YORKはマンハッタンの住宅地キップス・ベイ地区に位置する美術大学の校舎をリノベーションした建物の中にある。 中に入るとインパクトのあるカラフルなアートタワーがある。様々なブランドを仕切る壁はないが、各々遊び心を持った空間に配置されている。 有機的な形状のトンネルの中を上ると、ネオンライトを使ったまた違ったスペースができている。階段の手すりも曲線を描いており、「曲線」や「有機的」な形状が目立った店内だった。 1階にはカフェも併設されていて、店内を行き交う人々が多くカジュアルな印象を感じた。
DOVER STREET MARKET NEWYORK
DOVER STREET MARKET NEWYORK
2013年9月
「モノトーンの非日常的な世界観」
ニューヨーク5番街にある百貨店サックス・フィフス・アベニューのメンズのフロアは、VPに船をモチーフにしていた。 白くペイントされた船が、ただ置かれることではなく浮遊しているように魅せているものや立てられていたり、日常的な物の置かれ方をしていない手法がとられていた。 レディスのフロアでは椅子がモチーフとなり、こちらもただ積み重ねるのではなく重なるように、天井まで引き上げらていた。単体の椅子がコマ撮りで宙に浮かんでいくような形が不思議なオブジェを作り上げていた。 どちらもモダンでスタイリッシュなムードでありながら、躍動感のある非日常的な世界観を醸し出していた。
モノトーンの非日常的な世界観
モノトーンの非日常的な世界観
2013年9月
「アーティスティック・カラフル」
ニューヨークでは見逃せない老舗百貨店バーグドルフ・グッドマンのウインドウは、アーティスティックな世界観でまとまっていた。 大小さまざまな綿玉が、勢いよくはじけたように壁全体に散りばめられていた。均等ではなく密集しているところもあり不規則に広がる様子がアーティスティックな雰囲気をだしている。 また、店内には白い壁にインパクトのあるペイントが広がっていた。ブラシで勢いよく即興的につけたようなカラフルな色彩は、まさにキャンバスに描かれたアートの世界を漂わせている。 マネキンの服の色が際立つ構成になっており、どちらも色をテーマとしたアートな装いに目を惹きつけられた。
アーティスティック・カラフル
アーティスティック・カラフル
2013年9月
「H&M HOME」
日本では未上陸のH&M HOMEがロンドン西部にある巨大ショッピングモールwestfield LONDONにオープン。 2012年に開催されたロンドン・オリンピック会場であるstartford駅のそばにあり、H&M店内のコーナーに広がる。 リビング・キッチンから寝具、リネン等独自のファッション性の高いデザインでラインナップ。 今季H&M HOMEのテーマのひとつ「URBAN WESTERN」は、シンプルモダンと自然からのインスパイアを受けたアニマル柄の融合で、秋の暖かなぬくもりを表現している。 キッチンワイプもアニマル柄で作られ、トレンドが随所に散りばめられている。
H&M HOME
H&M HOME
2013年9月
「シュールな世界観」
パリのボン・マルシェでは、ネックレス状に連なる大きな球体のオブジェが、点在するマネキンの空間を演出している。 アクセサリー売場リニューアルオープンのための告知、期待感を創出するデザインとなっている。一方同じくパリのギャラリー・ラファイエットの服飾雑貨を飾る演出も球体を使ったデザインを施している。 どこか似ているシュールな世界観は、シンプルなモチーフを使ったデザイン性の高い表現となっている。
シュールな世界観
シュールな世界観
2013年9月
「カラフル・巨大・ポップ」
巨大でポップな造形物が目立っていた、メゾン・エ・オブジェ。アニマル型を単色かつカラフルな色彩で魅せ、インパクトを持たせたモチーフが各所で見られた。 馬モチーフもトレンドのひとつ。他にはゾウ、サイ等も。壺やプランターまでも同じくカラフルで巨大なものが揃っていた。 大胆な表現の中にも細部までこだわっている描写が、リアリティを持ちながらもポップな印象を与えている。
カラフル・巨大・ポップ
カラフル・巨大・ポップ
2013年9月
「時空間」
パリにあるプランタンメンズ館のショーウインドウは、「LONDON MANIA」が開催中で、全館を通し各所ロンドン一色となっている。 特にウインドウの壁紙に注目したい。グラフィカルな柄が半分引きのばされたような模様として仕上がっている。 右手写真はメゾン・エ・オブジェのブースのひとつ、同じく引きのばされた柄でシンメトリックな空間に動きのある柄が新しさを感じさせる。 どちらもトレンドである「時の経過」、「時空間」を表現したような歪んだ構成が 目を引く2枚である。
時空間
時空間